皮膚科研修について!【病棟編】

M.A

今回は皮膚科について書いています。
皮膚科はあまり研修で選ぶ人はいないですよね。
でも皮膚疾患になったことがない人はいないと思います。痒くなったり転んで怪我をしたりと誰もが一度は関わったことがある診療科ではないでしょうか。
僕はそんな皮膚科が面白そうだなと思って研修で選びました。

最初の1ヶ月目は主に病棟担当でした。
皮膚科ってあまり入院しなければいけない病気はないんじゃないかな?って思う人も多いと思いますが意外に入院となる病気はいろいろあります。
今回の記事では皮膚科での病棟業務を通して皮膚科を研修医でローテートして学べることなどまとめています

研修で皮膚科をローテートしてみようかなと考えている人や皮膚科について興味ある人は読んでみてください。

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初期研修で皮膚科を選ぶ意義:皮膚科で学べること。

そもそも初期研修で皮膚科を選ぶ人は少ないと思います。
というか皮膚科で研修できる病院はそこまで多くないはずです。
なので選べる病院で研修している人向けの記事になってしまいますね。

皮膚科の病棟業務では基本的に傷の処置に関して勉強します。

傷の処置はどこの診療科でも行う機会は多いと思います。手術を行うと必ず傷ができます。

ではあなたはその傷に対してどのような処置を行いますか?
深く考えないとすごい簡単です。絆創膏を貼ればいいだけです。

でも早く治したい、きれいに治したいを考えると徐々に奥が深くなっていきます。
この傷には何の軟膏を使う、何で傷を覆うか、どうやって包帯を巻くかなどいろいろ学べます。

ただ一般的な知識となるのはこのくらいなので皮膚科は興味がある人が回らないとあまり充実しないかもしれません。

皮膚科の入院疾患について:意外にいろんな人が入院しています。

まず大前提として皮膚科の中心は外来業務です。
入院しなければいけない疾患は少なく、ほとんどの先生が外来を行なっています。

ではどのような疾患の患者さんが入院するのでしょうか。

答えは

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)などの癌の手術、化学療法を行う人
  • ステロイドによる治療を必要とする(始める)人
  • 処置を要する熱傷
  • 重症薬疹、膿瘍など全身状態に影響が出る疾患

などですね。
特に癌とステロイドが多いですね。重症薬疹も治療はステロイドです。

癌に関しては手術を行う場合は傷が落ち着くまで入院です。
ステロイドに関しては円形脱毛症や尋常性天疱瘡などに行うステロイドパルスが多いですね。
あとは他の診療科で薬疹を起こした人に対してステロイドを使って治療することなどもありました。

あとは救急部でもしばしば目にする熱傷ですね。熱傷はとても処置が大変です。

京都アニメーションの事件の容疑者が生きていたのは本当に医療としてはすごいと思います。
何人か同様の症状の人を見ましたがやっぱり重症熱傷は厳しいです。感染症との戦いとなってしまいます。

皮膚科で研修はするべきかどうか?:かなり人を選びます。

皮膚科での研修は興味がある人以外はそこまで必要ないと思います。

その理由としては皮膚科疾患があまりにも多すぎて多少勉強した程度ではなかなか自分で対応できるようにはなりません。
もちろん上にも書いた創部の処置などについては勉強になります。
ただ紅斑を見てこれは何が原因だろうと考えるのはかなり難しいです。鑑別があまりにも多いです。
つまり研修して多少の知識をつけても将来他の診療科になってしまった場合は皮膚疾患は皮膚科にコンサルとするのが無難です。

では皮膚科での研修が全ての研修医に無意味かというと、そうではないと思います。
最初に書いたように皮膚科は眼科と並んで病気の中で一番身近な存在です。経験すると興味を持つ人は多いと思います。

なので将来の診療科が決まっていない人は一つの選択肢として経験してみるのもいいと思います。

また将来皮膚科になりたいと決まっている人もぜひ経験してみるべきだと思います。

まとめ

僕は皮膚科に興味があるので研修がとても充実しています。

内科的側面もあり、外科的側面もあり、全身管理もありとたくさん考えたり覚えたりする部分がある診療科です。

ただそれと同時にダーモスコピーの初見や病理初見を読む力はこれからディープラーニングによって人間がやらなくなっていく分野だと思います。

皮膚科をやりつつこういったディープラーニングなどについても勉強していくような医師もこれからは面白いのではないかなと思っています。

今回の記事で書いたのは病棟業務でしたが皮膚科のメインは外来です。
外来での研修についてはこちらの記事に書いているのでこちらも是非読んでみてください。

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