(7/11-7/17)1週間の医療ニュース、免疫学TOPICS

M.A

今回も遅くなってしまいましたが、先週1週間の医療ニュースと免疫学の論文を一つ紹介したいと思います。

医療ニュース

相変わらずコロナは増えているニュースなどはありますが今回は日本から発表の研究を紹介します。

マウスのES細胞から卵巣組織の再生に九州大学が世界で初めて成功

マウス多能性幹細胞から機能的な卵巣組織の再生に世界で初めて成功! | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
〜卵子の産生に動物由来の体細胞が不要に〜

あまり詳しくない分野の話なのでこの結果がどれほどすごいのかなどはちょっと理解できていません。

この研究成果はScienceに論文がのています。

https://science.sciencemag.org/content/373/6552/eabe0237

ただ難しくて日本語の記事の内容程度しかわからないですね。

簡単に言うとこれまでは必要であった胎仔卵巣の細胞がES細胞から分化させたFOLSCsという細胞で代用でき、ES細胞のみから卵子を作成、そのまま繁殖可能なマウス個体に成長させることができたという内容のようです。

卵巣の組織を作りやすくなったということで卵巣に関わる疾患の研究が進むとも書いてあります。

実験にとても役に立ちそうな技術だと感じますね。いずれはiPS細胞で同様のことが行われるようになるのでしょうか。そうなっていくと卵巣に異常があって子供を持てない人も子供を持てるようになるんでしょうか。自分の細胞を使うのであれば倫理的な問題も大丈夫そうには思えますがどうなのでしょうか。

免疫学の論文

今回は少し臨床研究のような論文になります。

食事がヒトの免疫の状態を制御する

こちらはCellに掲載された論文です。

Just a moment...

この論文では食事中の食物繊維の量を増やした群と発酵食品を増やした群の様々な要素を比較しています。とても実験としてはシンプルな比較ですね。

具体的には腸内細菌であったり、血中のサイトカインや蛋白など多くのものを評価しています。そして結果ですが、まず食物繊維をたくさんとった人は糖質関連酵素の上昇を認めました。また炎症が高い人は高く、低い人は低くという効果が見られたようです。

次に発酵食品の方ですが、こちらは腸内細菌のアルファ多様性が大きくなったようです。つまり色々な細菌が見られるようになったということですね。また発酵食品はIL-6などの炎症性サイトカインを減らしました。

そして最終的には最初に出てきた糖質関連酵素が炎症と関連がありそうということが示されています。

発酵食品に関しては腸内細菌の多様性が変わり、炎症が下がっているのでなんとなくお腹に優しいという一般的なイメージに一致していますね。

ちなみにこの論文では発酵食品としてヨーグルトやキムチが挙げられていますが、その中に”kombucha”というものが出てきます。昆布茶?とはなんぞやと思い調べてみたところ海外の発酵飲料のようですね。

初めて知りました笑。

まとめ

今回は少し内容が少なめになってしまいました。今後も自分の勉強のためにも続けていきたいので興味がある人は来週もまた読んでください。

ちなみに先週の記事はこちらです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました