(8/15-8/21)1週間の医療ニュース、免疫学TOPICS

M.A

今週も医療ニュースと免疫学の論文を紹介したいと思います。時間がない人も最新の医療ニュースや医療トピックスをこの記事を読んで仕入れてください!今回の記事ではCOVID-19関連のニュースと食事と腸管細胞の関係についての論文を紹介しています。

医療ニュース

COVID-19関係のニュースを二つ紹介します。

COVID-19感染妊婦の新生児死亡

コロナ感染の妊婦、入院できず自宅で出産 新生児が死亡:朝日新聞デジタル
 妊娠中に新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養していた千葉県柏市の妊娠29週(8カ月)の30代女性が、入院先が見つからないまま、医師ら不在の状態で自宅での出産を余儀なくされ、新生児が死亡していたこと…

これは大変悲しいニュースでしたね。COVID-19に感染した妊婦が自宅で出産しそのまま新生児が死亡してしまったというニュースです。

現在日本中でCOVID-19が蔓延しており、症状が悪化したり妊婦さんであっても入院先が見つからないということが問題になっています。COVID-19に感染した場合は帝王切開になることが多いようですが、ここら辺に関しては明確なガイドラインが8/21の段階ではありません。

COVID-19に感染した妊婦さんは出産がかなり大変です。出産には助産師、産科医、小児科医など多くの人が関わる可能性がありその関わる人それぞれが感染しないように注意が必要だからです。その医療従事者たちが感染すると健康な妊婦さんの出産も回らなくなってしまいますからね。

また新生児は呼吸状態が悪いなど、場合によってはNICUに入院するかもしれません。そうなってくると感染管理した上でNICUでの管理を行わなくてはいけません。このような管理をできるような病院となってくると大学病院など人手やベッドがたくさんある病院でないと管理できないです。NICUは僕が学生や研修医のときはただでさえ満床のことが多かったように感じます。当然そのような状況でCOVID-19に感染している可能性がある新生児が入院するのは難しいです。

今回の件で千葉県では対応を考えるとありました。しかし感染していない妊婦、新生児もいる中でCOVID-19への対応をしていくのは今後も病床や人手の観点からもかなり難しいことが考えられますね。

COVID-19感染者に対して治癒患者の血清投与は効果なし

Early Convalescent Plasma for High-Risk Outpatients with Covid-19 | NEJM
Original Article from The New England Journal of Medicine — Early Convalescent Plasma for High-Risk Outpatients with Covid-19

この論文ではコロナウイルスの重症化ハイリスク患者さんに対してCOVID-19から治癒した患者さんの血清を投与して15日後の病気の進行を評価した論文です。結果ですがプラセボ群と治療群で差がないという結論でした。なんとなく抗体治療と同じような効果がありそうだと思いましたがこの論文ではなかったということになりました。

ただこちらに関してはDiscussionの部分でも書いてありますが、下の論文では効果があるとなっています。

Early High-Titer Plasma Therapy to Prevent Severe Covid-19 in Older Adults | NEJM
Original Article from The New England Journal of Medicine — Early High-Titer Plasma Therapy to Prevent Severe Covid-19 in Older Adults

こちらの論文はより高齢の人が対象だったりと異なるためタイミングなどが関係しているかもしれないと書いてあります。治療法は今後のためにも重要となると思われるので今後も研究が進んで治療法が確立してほしいですね。

免疫学の論文

簡単に内容といくつかの実験だけ紹介していきたいと思います。

フルクトース(果糖)が腸管の細胞の生存率を上昇し栄養の吸収を増やす

Dietary fructose improves intestinal cell survival and nutrient absorption - Nature
A high-fructose diet in mice improves the survival of intestinal epithelial cells, which leads to an increase in gut surface area, enhanced absorption of lipids...

フルクトースはすでに肥満や癌の発生率の上昇に関与していることはわかっているみたいですが、この論文ではそのフルクトースの腸管における反応を調べています。

マウスの実験で果糖コーンシロップを投与したマウスの絨毛が伸びていることがまずわかります。そしてそのマウスの体重や脂肪が多くなることがわかります。

まあ絨毛が長くなると吸収力も上昇しますよね。

またフルクトースと腫瘍の関係を調べるためにヒトの直腸癌の細胞をフルクトース投与下で培養し、増殖はしなかったものの、その細胞の生存が長くなることを示します。

またPKM2というピルビン酸キナーゼがフルクトースによって抑制されていることがわかります。そしてこのPKM2の効果をフルクトースからきたフルクトース1リン酸が弱くし、またTEPP-46という物質で活性化すると高フルクトースによる影響が減ることがわかります。

結論としてはフルクトースが腸管の表面積を増やすことによって栄養の吸収や肥満に関わっているのではないかということです。

簡単にいうとフルクトースは腸管の表面積を増やし、そこの制御にPKM2というピルビン酸キナーゼが関わっているということですね。

食の西洋化による肥満などにも関連しているということで我々もフルクトースの接種に気をつけたいですね。(どうしたらいいかはわからないですが笑。)

まとめ

今回の記事ではCOVID-10に関するニュースとフルクトースと腸管の細胞に関する論文を紹介しました。

相変わらず医療ニュースはCOVID-19関係のニュースが多くなっています。感染者も増えてきて大変な状況ですね。そんな傍らパラリンピックが開催されています。なかなかこの矛盾した状況に対する理解が追いつかないですね笑。

先週の記事は下のリンクになります。時間があるひとはこちらも読んでみてください!

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