【研修医による】医者になるにはどうしたらいいか。

M.A

最近コロナウイルスの影響で医療職に注目が集まる機会が増えていますね。こういうニュースを見て忙しい仕事だけど、医者になって人を助ける仕事をしてみたいと思う人もいると思います。ただ日本で医者になるにはどうしたらいいか知っていますか?
この記事では医師である自分の経験も踏まえて医師になるための道のりを簡単に説明したいと思います。

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大学で医学部医学科に入学する

1st stepは医学部医学科に入学することですが、基本的にこれが一番の難関になります。

全国にはたくさんの大学がありますがその中で医学部を持っている大学は一部です。さらに医学部の中には放射線技師さん、看護師さん、検査技師さんになる学科もありますが、医師になるためには医学部医学科に入学する必要があります。
医学部医学科は理系の中では最も偏差値の高い学部なのでかなりの勉強が必要になりますね。
とは言っても医学部の中でも偏差値は大学によってかなり異なるので調べてみてください。
なんであれ医師になりたい場合はまずは理系を選択しなくてはいけませんね。

医学部に向けての勉強に関しては僕が受験したときと状況が大きく変わっていると思うので詳しいことは言えませんが、とにかく勉強あるのみです。東京や大阪の周辺には中高一貫の進学校がたくさんあり大学受験に特化した勉強を行っています。どうしても近くにこのような中学、高校がない場合は遠くまで通うか独学で勉強するしかありません。こういう点に関してはどうしても教育レベルの地域差が出てしまいます。過去問などはネットで簡単に手が入るので志望校さえ決まれば勉強の目標点は見つかると思います。

僕は関西の中高一貫校に通っていました。僕の学校では中学3年生からは高校の勉強が始まっていました。これは中高一貫校ならではですが、このくらいのペースで勉強を進めている学校もあるということは知っておいてください。中学、高校時代はとにかく早めに勉強を進めることが重要なので高校受験がある人もできるだけ早めに高校の勉強も進めるようにしましょうね。

ただ勉強と並んでもう一つ大きなポイントとなるのが私立医学部の学費の高さです。

国公立の医学部であれば学費は多分1年50万円くらいですが私立の医学部になるとこの10倍かかることもあります。これに関しては抗うことができない事実なので自分の家の経済状況も医学部に入学する上では重要になってきてしまいます。(もちろん大学によっては奨学金もあるため経済的に厳しくても大丈夫という大学もあります。奨学金には特に自分の将来に影響がないものと自分の将来を拘束するものがあるので入学してから受け取るかどうかはよく考えてください。)勉強ができたとしても学費が払えなくてはどうしようもありません。ここに関してはしっかりと家族と相談しないといけませんね。

医学部も含めてですが僕なりに考える大学受験の志望校の決め方に関してもまとめているのでこちらも参考にしてください。

医学部を卒業する

2nd stepは医学部を卒業することです。

中学高校の間はどうしても大学に入学することが目標になってしまいがちですが大学に入るだけで医師になれるわけではありません。スタートラインに立つことができるだけです。
医学部に入って思うことですが医学部に入ることが目標となってしまいその先の大学生活で気が緩んでしまう人が多いと思います。僕も中学、高校はかなり勉強した記憶がありますが、大学時代はそこまで熱心に勉強しませんでした。

医学部での生活については他の記事でも書いていますが医学部の部活動などたくさん楽しいことがありますが、同時に医学部にはたくさんの試験があります。これらの試験は全て合格しなくてはいけません。不合格になると留年と言ってもう一度同じ学年を繰り返すことになります。

僕は多くの試験で再試験となってしまったので留年はしなかったですが危ない思いはたくさんしました。僕の大学は比較的留年する学生が少ない大学でしたが、多い大学もあるようです。
最初にも書きましたが医学部に入学することではなく医学部を卒業することが重要です。医学部に入学してからもしっかり勉強して中学、高校で学んでこなかった医療の知識を身につけることが重要です。留年しないようにしっかり勉強を継続しましょう。
あと少ないですが実習の態度などで問題となってしまう学生も少ないですがいました。勉強も大切ですが一般的な常識もしっかりと身につけましょうね。

医学部での生活は下の記事にまとめているので参考にしてくださいね。

医師国家試験に合格する。

3rd stepは医師国家試験に合格することです。

医師国家試験に合格できなければもちろん医師として働くことはできません。医師国家試験の合格率は9割とかなり高いですがみんな勉強してきている中での9割なので気を抜いていると落ちてしまいます。細かいことを言うと医師専門医の試験などもありますが医師になるための試験はこれが最後です。周りの学生と同じくらいの知識があれば合格できるのでしっかり周りに遅れないように勉強しましょう。

初期研修医を終える

final stepは初期研修医を終えることです。

医師国家試験を終えると学生の時に選んだ一つの病院で初期研修を行います。現在は初期研修医を終えないまま医師としての仕事を行うことはできません。初期研修医というのは簡単にいうと医師の2年間の訓練期間です。いろいろな診療科(例えば循環器内科、消化器外科など)のいろんな診療科を2年間かけて勉強します。どの仕事にも新人として仕事のやり方を勉強する期間はあると思いますがそれと同じようなイメージです。

そしてこの2年間を終えるとあとは自由に医師として働くことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。医師になるためにはこのような長い道のりを歩む必要があります。そして初期研修を終えても何かの専門になるためにはその先さらに技術を学んでいかなくてはいけません。順調に行って初期研修医を終えるのが26歳です。他の職業に比べると一人前になるためにはかなりの期間を要する仕事ですね。
とにかく一つ言いたいのは医学部に入学するのが全てではないということです。
医学部に入ると決めるとその先には長い道のりが待っています。医学部も6年間と他の学部よりも長いためお金を稼げるようになるのに時間を要します。

決して楽な道ではないですが人を助けたいという思いが強い人はぜひしっかり勉強して医師になってください。
何か質問などあるときはコメントかお問い合わせにお願いします。

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