コロナ対策の小児科に与える影響。患者数が…

M.A

もうすっかりマスクをつける生活が当たり前になってしまいましたね。
アルコール消毒も色々なところに置いてあります。
こういったコロナ対策ですが実はコロナウイルス以外の病気の対策にもかなり役に立っています。
多くの人は風邪をひかなくなったということですね。
この影響を最も受けているといってもいいのが僕が研修している小児科だと思います。

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小児科の患者数が減っている。

やはり一番風邪で病院に来るのは子供です。
子供が風邪をひくと心配ですよね。
そんな子供たちですがコロナ対策によって風邪をひきにくくなっているのです。
厳密に統計をとったわけではありませんが、僕が研修している病院では病棟の半分くらいしか患者さんがいない状態が続いています。

外来に関しても明らかに患者さんが減っており、当直をしていても夜間に一人も患者さんが来ないことがしばしばあります。上級医の先生方は口を揃えて今までこんなことはなかったといっています。

やはり手洗いうがいは偉大

手洗いうがいやマスクの重要性がコロナウイルス以外の感染症で示された形ですね。
最初はコロナウイルスに効果があるのかなど議論がされていましたが、少なくとも他の感染症には効果がある様です。(実際に計算したわけではないのでなんともいえないですが、上級医の先生方は患者さんが減っていると言っています。)
ここまで効果があると思っていなかった人が多いと思います。

子供の病気は減っているが…

子供の病気が減っているのはとても良いことです。
ただ個人的には研修医という立場であり、色々な経験も必要なのでもう少し患者さんも来てくれたら良いのにとも思ってしまいます笑。
そして僕の経験どうこうよりも重要なのは、小児科のクリニックなどが大丈夫かどうかという点ですね。
少子高齢化の時代で小児科は患者さんが減っているはずですが、そんな中この様な形で患者さんが減ってしまうと廃業してしまうクリニックも出てくるのではないでしょうか。
風邪をひかないのはいいことですが、これで小児科が減ってしまうといざというときに受診できなくなってしまうので患者さんが減るのがいいことなのかは難しいところです。
需要と供給の問題なのでこれはとても難しい問題ですね。

小児科の生き残る道

この状況では小児科がビジネスとして成り立つのは難しいと思います。

重要だがあまり需要はないものってたくさんありますよね。
極端な例を言えば家電がそうじゃないでしょうか。よく使うけどそんなに頻繁に買うものではありません。
需要が少ないものが経営を成り立たせていくためには単価を上げるしかありません。
医療は単価が高くても必要な人は受診するので問題ないはずです。
小児科の病院がなくなってしまっても困るので今後は小児科の診療報酬が上がっていくのではないでしょうか。

そもそも病院が生き残るための道(余談です。)

ここからはあくまで個人的な考えです。
病院はやはり報酬が決められているので生き残るのが難しいです。そして患者さんも急に増えるものではありません。
病院は患者さんを増やすこと、検査を増やすことくらいでしか病院は利益を増やすことができません。

このシステムは変更しないといけません。
なぜならこのシステムがある限り、不必要な検査が増えてしまいます。
不必要な受診や入院を勧められる可能性もあります。
実際に僕もあまり必要性の感じない入院患者さんをみたことがあります。

ではどうしたらいいのでしょうか。
簡単なのは診療報酬を上げることです。
少ない患者数、検査数であっても病院が成り立つ様にするというシンプルな解決方法ですね。

ではなぜこれは行われないのでしょうか。
それは国の負担が増えてしまうからです。
医療費の少なくとも7割は国の負担です。場合によっては全額国の負担になります。
国民の負担を増やしてしまうと必要なのに医療を受けれない人が出てきてしまうという問題点があるので国民の負担は増やしにくいです。
となると国の負担を減らすしかありません。そのためには国が負担する医療費を減らさなければいけません。
そして国の負担する医療費を減らすには保険適応の医療を減らすしかないと思います。
具体的には一部の値段が高すぎる治療を保険適応外にしてしまう必要があると思います。最近は自由診療でも良い治療が保険適応になっていると思います。例えば抗体薬は保険適応にするには少し高すぎると思います。

もちろんここら辺はいろんな意見があるところだと思いますが、とにかく病院の利益をあげないことには日本の医療は潰れてしまうと思います。

まとめ

最後は長々と医療費の話になってしまいましたが、コロナウイルスで患者さんが減っているのは決して良いことばかりではありません。小児科が潰れると困る人は多いはずです。何かあったときにいつでも医療を受けられるためにも変えるべき制度はたくさんあると思います。

本編の内容ですが、現状コロナウイルスのニュースばかりが拡散されていますが裏では他の疾患の数が減っています。ここら辺は医療関係者でないと実感できないと思いますが手洗いうがいの重要性が示されていると思います。
もちろん風邪をひかないことは良いことです。この手洗いうがい、マスクの習慣は重要だと思います。
ただ実際に研修で関わると小児科の未来が少し心配にもなってくる今日この頃でした。

小児科で研修した時のことはこちらの記事にまとめているので参考にしてみてください。

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