今日は助産師の仕事について少し書いてみようと思います。
皆さんは助産師がどんな仕事をしているか知っていますか?
私が助産師をしていてよかったなと思ったり、やりがいを感じているところなどを書いていきたいと思います。
助産師ってどんな仕事?
助産師は名前の通り、「お産を助けるお仕事」です。
お産をするのはお母さん本人であり、私たちはそれを助ける仕事をします。
みなさんはドラマ「コウノドリ」を観たことがありますでしょうか。まだ観ていない方はぜひおすすめです。現場では、まさにドラマに出てくるようなことが起こっています。
また助産師はお産だけでなく、妊娠中や産後もお母さんと関わり、ケアを行なっていきます。産後は授乳指導などを行なっていきます。
人によって、おっぱいをあげたい人やミルクも使っていきたい人など様々です。赤ちゃんにも個性があります。お母さんと赤ちゃんにとって最適な授乳方法を一緒に考えていきます。
また助産師は病院での仕事だけでなく、小中高等学校で性教育やお産についての教育を行ったりもします。
私も中学生のとき助産師の方が学校にきて妊娠・出産についての授業を受けた覚えがあります。妊婦体験ジャケットという妊婦さんの体型を再現したジャケットがあるのですが、それをつけた記憶があります。
「妊婦さんはこんなに大変なんだ〜」とそのときは感じましたが、将来自分が助産師になるとは思っていなかったです。話がそれてしまいましたが、助産師の仕事はこのように多岐にわたっています。
お産ってどんな感じ?
助産師として働いていてよかったなと思うことの一つにお産に携われるということがあります。10ヶ月お腹の中で大切に育ててきた赤ちゃんをお母さんが命がけで出産する姿はとても美しく、すごいなあと日々感じています。
お産は初めての方だと16時間、経産婦さんだと8時間はかかります。そして陣痛がきても収まってしまうこともあるので実際はそれより長いかもしれません。
今は「立ち会い出産」というものがあり、お産のときにご主人も一緒に立ち会うことが多いです。ご主人は腰をさすってあげたり、ただお母さんのそばにいるだけでお母さんは安心することができます。
助産師はお産が進むようケアを行ったり、マッサージなどをして痛みを緩和したりします。
何時間もの陣痛の痛みを経て、赤ちゃんがオギャーと生まれたとき、ママはお産の疲れでクタクタです笑。パパは感動で号泣されています笑。
出産後問題なければ、すぐに赤ちゃんを抱っこしたり、おっぱいをあげたりすることができます。
こんなことも大切にしています
私が学生時代、先生に教わったことがあります。
「お産をするのはお母さん本人であって、助産師は黒子でなければならない」
by助産の先生
お産をすれば、その後は長い間、育児をしていくことになります。
お母さん自身が助産師に産ませてもらったと思うのではなく、「自分で産んだんだ!」と思うことは、その後の育児を行う上でもとても大切になってくるということを学びました。
そして、お産は人生で何度も経験できるものではありません。担当した方のお産は助産師にとっては何十例の一つであっても、その方にとっては一生に一度かもしれません。「出産してよかった」と思ってもらえるよう、日々学んでいます。
自分のケアが少しでもお母さんのためになったときは嬉しいですが、上手く行かず不快な思いをさせてしまうこともあります。勉強を重ねながら、一歩ずつ頑張っていきたいです。
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