みなさんこんにちは。
ママのなかには母乳で授乳していきたいと考える方も多いと思います。
今日は母乳の量を増やすにはどうしたらいいのかお答えします。
母乳が不足してしまう原因について考えてみよう!
原因①母乳がたくさん作られていない
母乳がたくさん作られない原因は赤ちゃんが乳房から飲みとる母乳の量を制限する因子と関連しています。
母乳が外に出されないと、作られる母乳の量が少なくなります。
具体的には・・・次のような因子があります。
- 授乳回数が少ない
- 3時間ごとなど決まった時間にしか授乳していない
- 授乳時間が短い
- 赤ちゃんがしっかり哺乳していない
- 吸着が不適切
また母乳産生不足は精神的な原因とも関係しています。
お母さんが疲れていたり、押しつぶされそうな気持ちになっていたり、心配していたり、赤ちゃんのニーズに応えることが難しいと思ったりして、自信をなくしたりすることもあります。
このような状況だと、授乳する回数が非常に少なくなったり、しっかり母乳を飲ませることができなかったりします。
原因②赤ちゃんが上手に飲んでくれない
お母さんが十分に母乳を産出していても、赤ちゃんが母乳を乳房から飲み取れていないこともあります。
具体的には・・・
- 赤ちゃんが乳房にうまく吸啜できず、効果的に哺乳できない。
- 赤ちゃんは授乳中落ち着きがないように見え、乳房を離したり、強くひっぱたりしている
- 授乳時間が短かったり、せかされていたり、回数が少ない
- 赤ちゃんが病気だったり早産であったりするため哺乳力が弱く、十分な時間吸い続けることができなくて、必要な量の母乳を摂取できない
原因①と②は大きく関連しています。母乳が乳房から出ていかなければ、母乳の産生は減ります。赤ちゃんが効率よく母乳を飲めるようになれば、充分な量の母乳が作られていきます。
母乳の量を増やすには?
*赤ちゃんが効果的に授乳できるようにする
赤ちゃんが上手に授乳できていない場合はその原因を考えて、改善していきましょう。
なかなかお母さん一人では難しいと思いますので、助産師や1度授乳を経験されたことのある方などに聞いたりするのがいいかと思います。
赤ちゃんが効果的に授乳できるようにするためのいくつかのポイントをあげてみます!
①赤ちゃんが乳房に上手に吸着できるようにする
②赤ちゃんが首を左右に振ったり、口を動かしたりなどおっぱいを欲しがっているサインに気づく
③おしゃぶりは使わない
④ミルクをすぐにあげない、ミルクの量を減らす
⑤赤ちゃんがぐずったら、落ち着かせるためにおっぱいをあげてみる
⑥肌と肌とのふれあいをし、赤ちゃんを肌にぴったりと密着させるように促す
などなどです!
*作られる母乳の量を増やす
赤ちゃんが効果的に授乳することと関係していますが「作られる母乳の量を増やしていく」ことも大切です。
母乳の産生を増やすためには刺激が必要で、母乳が頻繁に外に出る必要があります。
具体的には・・・
・授乳中、母乳の流れを助けるために乳房をやさしくマッサージする
・赤ちゃんの吸啜が弱い時や頻繁に飲むのを嫌がるときは搾乳を行う
・お母さんはしっかりと食事や水分をとり、適宜休息できるようにしていく
などです!
まとめ
赤ちゃんが母乳をうまく飲めない、母乳の量が増えないのは様々な原因が関わっていることが多いです。
一人では改善できないことも多いので、お産をした病院の助産師さんにみてもらったり、助産院などでみてもらうことが一番いいと思います。
授乳の仕方は100人いたら100通りの授乳方法があるくらい、一人一人違っていますので周りの人と比べず授乳していくことが大切です!
以前私が書いた母乳育児のメリットについても下に載せますのでぜひお読みください↓
参考文献
UNICEF/WHO 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイド ベーシックコース
「母乳育児成功のための10カ条」の実践 医学書院
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