【2019年ベストセラー】〜ファクトフルネス〜の感想!

factfulness Y.S

みなさんは日本に暮らしていて世界のことについてどのように考えていますか?
私たちは世界に関する情報はテレビやネットのニュースなどから私たちは仕入れています。
今の時代は昔と違ってかなりの量の情報を簡単に仕入れることができます。

最近ではコロナウイルスに関してのニュースが多く、いろいろな情報がネットやテレビで出回っていました。

現代社会では情報が増えてしまった分、自分で見る情報を選ぶ必要があったり、その情報をどう捉えるかなど新しい問題も生まれてきています。

今回紹介するのは、ハンス・ロスリング著の「ファクトフルネス」という本です。

この本は、2019年のベストセラー第一位になった本です。世界の環境・貧困・人口・エネルギー・医療・教育など学校や社会では教えてくれない世界の状況について書かれています。
この本を読み進めるうちに、私たちは世界の状況に対して、気づかないうちに偏った見方をしていたのだと気付かされました。今回は内容を抜粋しつつこの本の感想を書いてみます。

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この本のテーマ:多くの人は情報に踊らされてしまっている。

この本の大きなテーマは情報を正しく認識するということにあります。

例えば貧しい国はますます貧しくなっている、世界には教育を受けれない人がまだまだたくさんいる。このように考えている人はいませんか?

この本を読むと他の例も書いてありますがこれらは全て間違っています

世界はどんどん裕福になっており、教育を受けれる子供もますます増えているというのが正しい情報です。

しかしこのように認識している人はほとんどいないということがこの本には書かれています。
著者がこのことに関して講演会を行うと決まって正答率はチンパンジー以下になってしまう(3択なので3割3分以下になってしまう)ようです。

ではなぜこのような誤解が生まれてしまっているのでしょうか。

この本ではこの誤解の原因を10個の人間の本能として多くの具体例とともに解説しています。

分断本能

「世界は分断されている」という思い込みのことです。

・人や国のグループには必ず最上位層と最下位層が存在する。しかし多くの場合、大半の人や国はその中間の上でも下でもないところにいる。
・高いところから低いところを正確に見るのは難しい。どれも同じくらい低く見えるけれど実際は違う。

ファクトフルネスより

ネガティブ本能

「世界はどんどん悪くなっている」という思い込みのことです。

・ネガティブなニュースは圧倒的に耳に入りやすい。良い出来事はニュースになりにくい。
・ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい。
・悪いニュースが増えても悪い出来事が増えたとは限らない。

ファクトフルネスより

直線本能

「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込みのことです。

・多くのデータは直線ではなく、S字カーブ、すべり台の形、コブの形、倍増する線の方が当てはまる。グラフの形をきちんと知ることは大切である。

ファクトフルネスより

恐怖本能

「危険でないことを恐ろしいと考えてしまう」という思い込みのことです。

・恐ろしいものには、自然と目がいってしまうため、現実を見ることが大切である。
・リスクは「危険度」と「頻度」の掛け算で決まる。そのため「恐ろしさ」はリスクとは関係ない。

ファクトフルネスより

過大視本能

「目の前の数字が一番重要だ」という思い込みのことです。

・大きな数字はそのままだと大きく見えるため、他の数字と比較することが大切である。
・量より割合の方が役に立つことが多い。国や地域を比較するときは「ひとりあたり」に注目することが大切である。

ファクトフルネスより

パターン化本能

「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込みのことです。

・パターン化本能を抑えるには分類を疑うといい。
・集団が大規模な場合は特に、より小さく、正確な分類に分けた方がいい。

ファクトフルネスより

感想

いくつかのこの本で紹介されている本能に関して書きましたが、細かい内容は本を読んでみないとわからないと思います。

この本では様々な具体例を通して、作者の伝えたいことが書かれています。

私はこのような本を読んだことがなかったので、世界の見方についてとても勉強になりました。

発展途上国では日本のように教育を受けられなかったり、医療も十分に受けれらないのだと思っていました。しかし本を読み進めるうちに、世界の1歳児の80%は予防接種を受けられていたり、極度の貧困にある人の割合は過去20年で半分になっているなど世界の状況は良い方向に向かっていることが多いのだと感じました。

今世界中でコロナウイルスが話題となっています。大変なニュースが毎日耳に入ってきて、不安を感じることも多いですが、状況について正しく理解することはとても大切だと学ぶことができました。

例えば死者の数、感染者の数に関してもその数字が果たして多いのか、少ないのか、多くの人はあまり理解していないのではないかと思います。

正しく情報を理解する能力は現代社会では必須の能力となってくると思います。

皆さんもぜひ読んでみてください✨

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